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異常性愛
第17章 つづら織りの海
『うん。
どういう人があなたを産んだのか知りたい。
お会いしてあなたの妻ですって、
ご挨拶したかったの。』
『おまえ、そういや、
親父ンときもそうだったよな。』
『そうよ、当たり前じゃない。
あたしの好きな人を
この世に送り出してくれた恩人よ。
あたしにとっても、大切な人達よ。』
『できた嫁だなぁ、おまえ。』
『あなたが、拘ってるから
あたしは・・・、
あなたがそうなってくれるのを待ったの。』
あの日、亭主に言われたことを晶子も口にした。
ただ、亭主は構うなと言ったが晶子はそうではない。
『たださ、会ってどうするの?俺。
どんな顔して母ちゃんに会えばいいのか・・。』
『あたしを紹介してくれればいいじゃない。
こんなかわいい嫁さん貰ったんだよって。
お母さんに見せに来たよって。』
『・・・・そっ、かぁ・・・。』