この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
異常性愛
第17章 つづら織りの海
   
テーブルの地模様を見つめ、次の言葉を探したが何も出てこなかった。
三十年近い年月を飛び越えて、別れた肉親に会うということが想像できず、自分の振る舞いをどうすべきか迷っていた。

晶子の言うように、大人になって嫁を連れ、晴れやかな姿を見せるのも悪いことではない。
義理の母をひと目見ておきたいという晶子の気持ちも、実直な晶子の性格を鑑みれば当然の思いだ。

だが、私の母への思いは、七歳当時の私のままだ。
そこから先の母の姿や、その思いはすべて空想の産物だ。
そんな気持ちで母に再会すれば、老いた母を責めてしまわないだろうか。
無意識の中に、母を恨む自分を見つけてしまった以上、私は母を責めずにいられる自信がなかった。

黙り込んだ私に、晶子が口を開いた。




/1161ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ