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異常性愛
第18章 大罪
窓口で事情を説明し、免許証と昨日手に入れた除籍謄本を見せた。
年配の職員が、遠近両用の眼鏡を上げ下げしながらそれに目を通すと、奥の職員を呼びつけ、私の用件を伝言し作業を指示している。
----(最初からアンタが出てこいよ・・。)
そう思ったが、詰め寄っても埒のあきそうにない暢気な雰囲気に、私は黙って成り行きを見守った。
座り直すたびにギィと鳴る カビ臭い待合椅子に晶子を座らせ、私はその後ろの掲示板に貼られたポスターを眺めていた。
とうに日が過ぎた、地元の祭りの告知ポスターに神社の写真があった。
『あっ、来たことある、ここ。』
私の声に晶子も振り向いて立ち上がり、二人でそのポスターを睨んだ。