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異常性愛
第18章 大罪
『ああ、海鳴さんね、
そ~ですねぇ、近いですね。ええ。』
『やっぱり!
わかりました。ここからどれぐらいで?』
『お車で?おくるまで、ええ~と・・・。』
職員は手札程度の観光案内を引っ張り出すと、私達の前にそれを広げた。
『ここで、ええ、このあたり。』
職員は神社のマークのすぐ脇に指を置いた。
役所と海の間、海寄りだった。
大雑把な地図だったが、その神社までは行けそうだった。
神社まで行けば後はわかる。
私には自信があった。
『あの、これ?』
『ああー、どうぞどうぞ。はい、これ。』
職員は広げた観光案内を器用にパタパタと折りたたみ、私に手渡してくれた。