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異常性愛
第18章 大罪
『ごめんね、あたしさっき、
あなたの気持ち無視して言っちゃった。
昨日あなたを応援するって言ったのに・・。
奥さん、失格・・。』
『最強の応援だったよ。
俺の奥さんは、俺の味方だ。
よくわかったよ。ありがとな。』
『あのお花、知ってる?
あそこのオレンジの・・。』
晶子は畑の脇に咲いた彼岸花を指差した。
『彼岸花だっけ、毒あるんだろ?』
『うん、上はね。
あのね、彼岸花の球根てさ、
水にさらせば毒が消えるの。
だから非常食だったんだって。
飢饉のときの。
子供の時にね触っちゃダメって言われたの。
毒だからかなと思ってたんだけど。
でも違うンだって。
お百姓さんの大事なものだから
触っちゃダメなんだって、教えてもらったの。』
『そうなんだ。』