この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
異常性愛
第19章 変わらないもの
 
『大ちゃん、アンタ泳げるようなったかぁ?』

割り込むように祖母が私に聞いた。
私のことを覚えていたようだ。
腰は曲がっているが、それ以外は矍鑠(かくしゃく)としていた。

『え、もう泳げるよ。そりゃぁもう凄いよ。』

『そうか、アンタいっつも泣いて、
 君枝引っ張って海鳴さん行きよったなぁ。
 そぉね、ええオトコんなったねぇ。』

『もう、言わんでよ。嫁さんいるし。』

『ほんに きれいな嫁さんもろぉて・・・。
 さっ、あきちゃん、さっきの小芋サン、しよか?』

晶子は気持ちのいい返事をすると、祖母に付添って母屋に向かった。
私の前をふらふらと通り過ぎる、祖母のしわくちゃの頬が涙で濡れていた。
祖母も悲嘆に暮れた母を、今まで見守り続けてきたのだ。


『大輔、お茶入れるわ。上がって待ちなさい。』

そう言うと母はヘルメットを拾い上げ、私を引いて母屋の戸をくぐった。




/1161ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ