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異常性愛
第19章 変わらないもの
『そんなことあったんだ・・。』
『男は男親がいないとダメだって・・。
パパの言うことは尤もなんだけど、
でも大輔は違う。
あの子は私じゃないとダメな子だから、
私に育てさせて欲しいって、
ママ、畳に頭擦り付けて毎晩お願いしたのよ。
でもどうしても許してもらえなくて。
それが、心残りだった・・。』
母は私を引き取ろうと最後まで食い下がってくれたようだった。
私は母に捨てられたわけではなかった。
『それから一度ここへ戻ったんだけど、
田舎は仕事が無くてね。
仕事に合わせてあちこち引っ越したけど、
お爺ちゃんが死んで、また戻ってきたの。
お婆ちゃん一人じゃねぇ・・・。
でも、あんなに綺麗な奥さん貰って、
大きくなって、元気そうで、
ママが引き取らなくて
良かったのかもしれないね。
仕事は?どうなの?』
『内装材のメーカーにいるんだ。
何とかやってるよ。
安月給だけどね。』
『そう。立派になって・・。
ママうれしいわ。』