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異常性愛
第1章 私と妻、晶子
彼女らのスカートから伸びる太腿。
タイトパンツに押し込まれた尻。
ストローに伸びる唇。
興奮材料はあちこちに溢れている。
それらを脳裏に焼きつけ、勃起したイチモツをしごくのである。
スマートフォンでのネタ探しも悪くないが、情報が多すぎて時間がかかり、検索履歴の削除も面倒だ。
脳内のイメージはちょっとした想像力があれば必要に応じて誇張でき、証拠も残らない。
そして、彼女らは脳内で私に弄(もてあそ)ばれていることに気付いていない。
それが私を興奮させる。
私にとって出先での自慰行為は誰にも言えない享楽だ。
雑多な人々が出入りする商業施設のトイレ。
その薄い仕切り壁に囲まれた空間で、真昼間からオナニーするちょっとした反社会性。
私はそれに興奮を禁じえない。