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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
『ええ~~い、おまちぃ!海鮮丼っ!』
売り物より威勢のいい店員が大きな器をテーブルに置いた。
艶の良い魚介が色とりどりに器を飾っている。
『うう~ん、おいしそっ!』
『旨そうだな!』
『旨いよっ!マズい物はここにゃないね!
おねぇさんキレイから、これサービスね!』
調子の良い店員は、小皿に盛った甘エビをドサッと晶子の器に乗せた。
『わぁ、うれしっ!ねぇね、こっちも、ね。』
晶子は可愛らしく小首をかしげ、私の器を指した。
『しょーがねぇなぁ、じゃニィサンにも!』
そう言って店員は私の器にもどっさり乗せてくれた。
『あ、ありがと。』
『お礼は、そっちのベッピンさんに!ごゆっくりっ。』
お世辞上手な店員は去り際まで威勢がよかった。