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異常性愛
第20章 綾繋ぎ
同僚への土産をトランクに詰め、魚市場を出た私達は高速道路に入った。
渋滞もなくスムースに流れ、ドライブは快適だった。
『アキ、肘って十回 言ってみろよ。』
『ピザでしょ。』
『え?あ、そうか。失敗・・。』
缶コーヒーをひとくち飲むと、ほくそ笑んだ晶子が口を開いた。
『聞いたよ、お婆ちゃんから。』
『何を?』
『怖がりだったんだって?』
『そうだ、あの家は特に怖い。
出てもおかしくない雰囲気あるだろ。』
『チャロに吼えられて逃げ回ってたって。』
『そうそう、チャロだ。
アイツ、俺にばっか来るんだよ。
なのに、ジイチャンがすぐ放すんだ。』