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第20章 綾繋ぎ

　　　
母との再会が、おぼろげだった愛の存在と強さを私に教えた。
同時に、愛することの過酷さと硬直性を知った。

それを知った上で、私は晶子との愛を育てたい。
私の時間を晶子と刻みたい。

突発的に愛が生まれることがあるのかもしれないが、愛に疎い私にはよく解らない。
だが性嗜好の一致で始まった私と晶子の関係は、絡まりあい解けなくなったのではない。

時間をかけ、今日やっと結びついたのだ。