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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ  前編
   
黄昏過ぎの寂れたオフィスパークをぼちぼちと歩き、二十分ほどかけてホテルに着いた。

顔を伏せて一際明るいロビーを通り抜け、足早に部屋に向かった。
二十二階でエレベーターを降りると、廊下の突き当たりにチラッと夜景が見えた。
女が待つ部屋に向かう途中で見る街の灯りは、普段オフィスから見る夜景に比べ一段豪華に輝いて見えた。


ドアをノックしてポケットに手を突っ込み、ドアが開くのを待った。
面と向かって優子に顔を合わせるのが、なぜか気恥ずかしい。
足元に視線を落とした。

----ガチャッ

内開きのドアが私から逃げるようにスッと開き、半分ほど開いたドアの端から優子が顔を覗かせた。
優子は少し目を見開いた後、クシャッと表情を崩した。

『あんっ!ディー、久しぶりっ。』



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