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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
喉元、顎、耳、露出した首まわりの全てに舌を這わせ、皮脂を味わい尽くした頃に、優子は自立できなくなっていた。
愛撫で仕上がった優子を抱き上げ、ベッドルームに向かった。
とろけた優子は、私の腕の中で口元を緩め、微かな笑みを浮かべていた。
『今日は・・・優しい日?』
『お前次第だよ。』
ベッドルームに入ると、夜景が目に飛び込んだ。
そのあまりの美しさに、優子を抱いたまま指先で照明のスイッチを切った。
ビー玉をばら撒いた様な光の粒が無数に散らばり、その真ん中を大きな川が流れ、輝く街を二つに分けていた。
息をのむような美しい眺望だった。
優子をベッドへ寝かせて唇を吸い、大きな胸に手を掛けたところで、誰かがドアをノックした。
一瞬、身がすくんだ。
湖畔のホテルでの涼子と支配人の情交を思い出した。
入口を睨む私の顎を、優子はチョンとつついた。
『腹ごしらえねっ。』