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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
乾杯もそこそこに、肉に喰らいついた。
『やっぱりディーはそうでないとね。』
『なにが?』
『ワイルド。』
『ああ、ごめん。
順番あるんだろこういうのって。』
『一応ね。
でも気にせず食べて。見てて楽しい。』
『優子に会うときは、
いつも腹空かしだよ。』
パンを食いちぎり、魚介を頬張り、ワインで流し込んだ。
細かいマナーなど、私は知らないし気にしない。
出されたものを好き嫌いせず、残さず食べることが、持て成された者の役目だと思っている。