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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
食卓の皿をすべて空にして、ワインを飲み干した。
満腹になった腹を撫で、優子に聞いた。
『でも、お前。結婚とか考えないのか?』
『ええ。』
『なんでだ?嫌な思い出でもあるのか?』
『そんなんじゃないけど、納まりたくないだけよ。
どこまでやれるかやってみたいだけ。
女の場合は結婚すると仕事できないでしょ?
出来たとしても、いずれ子供も欲しくなるでしょ。
だから、やっぱりあたしは今のままが楽でいいかな。』
『そうか、まぁそうだよな・・。』
優子の電話が鳴った。
管理職はやはり忙しい。
電話に出るように促し、席を外した。