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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
『怒ってる?気持ちいい?どっちなんだよ。』
『はぁ、はぁ、いじわる・・・』
『仕事がひとつ、済んだね。』
『ばか・・すけべ・・ああっ!』
『男はみんなスケベだよ。』
優子は私の髪を掴み、乳房に引き寄せた。
『ディー、して。
好きにしていいから・・。』
優子の言葉が、私の心をざわつかせる。
安定したと思われた私の性情動は、その言葉に均衡を崩した。
加虐情動を揺さぶられ、首筋に震えを感じ、奥歯を噛んだ。
優子を傷めたくない。
出来るだけ優しく抱いてやりたい。
そう思って今日一日を過ごした。
だが、私の嗅覚を刺激し続ける女が、私の好きに振舞えと言う。