この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
『お前を、オモチャみたいにしたくないんだよ。』
『前の人もそんなんだったら、結婚したかも・・。』
『手離したくないよ、俺だって。』
『もう、言わないで・・。』
私は深く考えずにここへ来た。
母と再会できた礼を伝える事と、もちろん優子を抱くつもりだった。
だが、優子への暴力衝動を抑えたのは、私の中で育ってしまった、感謝を超えた優子への愛情だった。
あのまま抱いていれば優子を傷つけただろう。
自分がそうすることが許せなかった。
本気になる前に別れた方がいい。
『最初はね・・。』
優子が口を開いた。