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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ 後編
私の人生において、優子は大きな分水嶺となった。
優子の優しさが、私の進む方向を指し示してくれた。
私はこの女に借りがある。
恩人。
その女性の気持ちを、私は踏み躙(にじ)ろうとしている。
優子の明るさ、優しさ、気風の良さ。
彼女のチャーミングな心のありようと人間性は、私を魅了し、彼女と時間を過ごすことに幸福を感じ、どうしても優子に心を寄せてしまう。
同時に優子はメスの匂いを放ち、その豊満な肉体とセックスへの積極性で、私の五感を鷲掴みにし、オスの本能を覚醒させる。
そうなれば、メスを服従させることに快感を覚えている私は、ヒューマニティーを失い、内在する暴力性をコントロールできなくなってしまう。
一個のオスとして優子を抱き、無茶苦茶に犯し、破壊したい。
その欲求があるかぎり、優子を傷め、興奮し快感を甘受しなければ、猛る性情動を治められない。