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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ 後編
優子を抱きしめた。
『もう心配しなくていい。お前のそばにいる。』
『ほんと?』
『ああ、ほんとだよ。
お前が俺に飽きるまで傍にいる。
いつでも捨ててくれていい。』
『ああ、ディー・・・。』
優子は私の胸元に顔を擦りつけた。
『ディーが好き。ねぇ好き。好き・・。』
喜ばしいこと、なのだろう。たぶん。
人を好きになるという気持ちは、最近になって私にも理解できるようになった。
ただ、女性として私を好きになるという気持ちは理解できない。
それが性的な興味であるのなら、そうであって欲しい。
少しでも気が楽だ。