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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ 後編
ベッドを転がって優子の上になった。
優子を見つめると、あの優しい眼差しを私にくれる。
もはや優子は母の幻影ではない。
魅力的な一人の女として、私に抱かれてくれている。
『優子・・・。』
優子の唇を吸った。
舌を絡め合うと、互いの舌先は唾液の糸を引いた。
目を寄せてその糸を追うと、分厚い唇を割って顔を出した、優子の舌にたどり着く。
唾液を纏った肉厚の赤い小さな舌。
優子が可愛い・・・。
長い睫毛のカーテンが、しっとりと潤んだブラウンの虹彩を見え隠れさせる。
----(キレイな眼だな・・・。)
優子の眼は、白い部分が少し青味がかっている。
笑顔に明るさがあるのは、この眼の美しさからだろう。
優子に心を奪われていく自分に気付いた。
もう後戻りできないという、小さな不安と面倒臭さが一瞬心に湧いた。