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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ 後編
優子は先週、他の男に抱かれていた。
微塵もそんな素振りを見せず、一切私に感じさせなかった。
『こいつ・・・。』
優子を仰向けに押し倒し、顔を近付け鼻先を合わせた。
『俺で遊ぶ気だったのか?』
『違う・・・好き。』
『お前、他でも同じ事言ってんじゃねぇのか?』
『言わないよぉ・・』
『先週ヤッて、今日は俺とか?』
『ディーが好きなのっ!』
抱いてはいけない感情が、私の中に湧き起こっていた。
----独占欲
さっきまで、カラダだけを要求しあう気楽な関係でいたいと思っていた。
自分の妻でさえ他人に抱かせたいと発想し、その想像で興奮してきた私が、優子への独占欲を膨らませ、前後不覚になっている。