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異常性愛
第23章 原石と宝石
     
社内で気の合う同僚から、私は下の名前で呼ばれる。
同姓の社員が同じ課に二人いて、彼との差別化で自然とそうなった。
発音しやすいのか、目をかけてくれる上司からは「大ちゃん」と呼ばれることもある。

小さな小銭入れから、モゾモゾとお釣を出そうとする女子社員に、私はそれを断った。
女子社員は笑顔で財布に小銭をしまった。

『いつでも言ってくださいね。』

数十円で可愛い女子社員のハートを掴めれば安い投資だ。

『ごめんね。次は俺がお使いに出るよ。』

『またまたぁ、そんなのお願い出来る訳ないじゃないですかぁ。叱られちゃいますよ。』

『なんで?』

『大先輩ですもん。お使いなんて頼めませんよぉ。』

『大は要らないよ。はは。』

『お昼、行かないんですか?』

『ああ、ゆうべ飲み過ぎて。もたれてんの。ありがとね。』

胃を摩(さす)って笑顔で会話を閉め、ショールームの外へ出た。
早くコーヒーを飲みたかった。


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