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異常性愛
第23章 原石と宝石
『新居って、建築中?』
『はい。』
『竣工は?』
『早くて来年の春だと思います。』
『そう、じゃ急がないとね。』
亭主はあの豪邸を手放すようだ。
そしてあの日から、真美の生活は一変したのだろう。
もともとスタイルの良い真美は、さらに垢抜けて、ファッション雑誌から飛び出してきたような華やかな雰囲気を漂わせている。
物腰や言葉遣いも洗練され、勝ち組の自信を鼻に掛けているようにも見えるが、真美は生易しい恋愛を選ばず、リスクを取って身体を張った。
手にした成功は褒めてやるべきだろう。