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異常性愛
第3章 暴食
画面に表示される撮影データには、白目を剥いていたり、いびつな形に唇を歪ませていたり、普段の美しい晶子からは想像できない数十枚の醜態が並んでいた。
様々なパターンでディルドへアプローチする晶子のフェラチオは、同じ構図であっても全く違う表情が写し出される。
一覧画面に並ぶ様々なバリエーションは、晶子のオーラルセックスの至妙さを裏付ける証拠写真となった。
欲情のままに過ぎた時間は、無形の印象として記憶に埋没していくが、写真は晶子を淫欲に溺れる下賤な被写体として切り取り、否定できない事実として永久に時を止める。
撮影されることは自分が晒した痴態を、劣情と共に肯定させられることに他ならない。
被虐行為の中に快楽を見出す晶子は、自らの変態行為を撮影されることで狂うほどの快感を得ている。
晶子にとって、
フラッシュの閃光は辱めの象徴だ。