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異常性愛
第23章 原石と宝石
両手で名刺を受け取った真美は私の名前を呟いた。
『ああ、大輔、下の名前でいいよ。
同じ苗字のヤツがいるんだ。
ややこしいからね。』
真美はニコッと笑う。
亭主に練習させられているのではと思うぐらい、涼子と同じ雰囲気の笑顔を見せた。
『あ、新居の図面は・・ないよね?』
普通、建築図面はA2サイズ程度はある。
真美の持ち物は小さなハンドバッグひとつだ。
『工務店、どこにお願いしたの?』
真美は首をかしげた。
『主人に聞けば、わかります。
電話していいですか?』
そうするように促した。
これから自分が住む家を建てる工務店も知らなくても、真美は新しい家を手にすることができる。
あまり一般的ではない。