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異常性愛
第23章 原石と宝石
『大輔さん、こちら届きました。』
女子社員がノートPCをテーブルに置いた。
ネット経由で送られたCADデータをクリックすると、平面図がポップアップした。
凄まじい豪邸だった。
『ここ、二人で住むの?』
『はい、たくさん子供が欲しいので、
部屋を多めにしてもらったんです。』
『そうか、夢があるね。』
真美は携帯電話と私の名刺をバッグにしまった。
『あの、後はお願いできますか?』
『は?商品見てかないの?あるよいっぱい。』
『いえ、今の家を見ればだいたいわかります。
後は大輔さんのお好きにして頂いて結構です。
それでは・・。』
『いや、ちょ、待ちなよ。そうはいかないよ。』
『全部任せます。お願いします。』
そう言うと真美は立ち上がり、バッグを肩にかけた。
周囲の視線が私達のテーブルに注がれるのを感じ、私も立ち上がって平静を装った。
意思を鮮明にした真美を留められそうにない。