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異常性愛
第24章 月
ふてくされたように天井を見つめる優子。
優子なら話せばわかるだろうが、真美が私に打ち明けたのは個人的なことだ。
それを真美の了解無しに全てを話せない。
『うまくいってないんでしょ?先生と。』
『まぁ、そんな感じだった。』
『そりゃいかないわよ。涼子さんの後じゃ。』
『だよな。』
涼子を上位に認めた私の返事に反応し、優子はサッと横になって私を見据え、唇を尖らせた。
『チュウ。』
尖らせた唇にキスした。
『涼子さん好き?』
『正直、そういうんじゃない。』
『どういうの?』
『真髄を見たというか。
今何か思っても仕方ない。
叶えようとは思わないよ。
アンタッチャブルだな。』
『ァンタァッチャボゥ。』
『もういいって、それ言うと思った。』
『あんっもう、チュウ。』
尖らせた唇に二度目のキスをした。