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第24章 　月　

　　　
今の私に優子が必要なのかと自分に問えば、必要ではない。
私が手離したくないだけで、ニーズから言えば、私に優子は不要で本当は居ない方がいい。

だが出逢って、愛してしまった。
セックス以外のものを私は与えられ、それに充実してしまった。
絶対に優子を離したくない。

この先、私が何かを優子に残してやらなければ、今のこの時間も、優子が私に差し向けた感情も、何もかもが彼女を後悔させることになる。

一時的に幸福を感じさせることが、最後に優子を突き落とすことにならないだろうか。

私は優子に何を与えられるのだろう。