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異常性愛
第24章 月
二時間ちょっとの滞在で四度のセックスをした。
三十分に一度の射精で、私の股間は軽くなった。
優子とシャワーを浴び、久しぶりに二人で食事をした。
優子は既に食事を済ませていたが、時間の許す限り二人で過ごしたいようだった。
サラダとコーヒーだけで済ませる私を優子は心配したが、「諸般の事情だ」と誤魔化し、空き腹を堪えた。
ダイエットしてるなど人様に明かせるものではない。
職場まで送ると言ってくれたが、この雪空で渋滞が予想される。
私のせいで大事な会合に遅刻させたくない。
私は地下鉄で職場に戻ることにした。
優子の別れ際のキスがいつも以上に長く、多く、しつこかった。
真美への当て付けだろう。
その日の優子との時間は終わった。
雪は降り止まず、寒さが堪(こた)えた。