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異常性愛
第24章 月
『あぁでも、頑張ってる感ありますよね。
負けないぞってオーラがでてました。
お金持ちって下々にないストレスあるんでしょうね。』
チアキは初見で真美を見抜いていた。
チアキから見て、真美はまだまだのようだ。
『そうさ、金なんざ、そこそこでいいんだよ。』
『私はもっと欲しいですけど。』
『相当、厳しいよ。大金への道は。』
『玉の輿に乗れたらナァ。
仕事なんて、すぐ辞めるんですけどねぇ。』
『資格もあるのにもったいないよ。』
チアキは才女だ。
彼女の助けが無ければ、たった四日間でプレゼン資料をまとめることなど到底できなかった。
私などより遥かに多くの仕事をこなせるが、男社会の弊害が彼女の才能を霞ませている。
『いや、狙います。玉の輿。
化粧品いいの買お。』
『そうか、ま、頑張れ。』