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異常性愛
第24章 月

『で、大輔さん、
あの後 若奥様とは何も無かったんですか?』
チアキはニッと笑い、私と真美との関係を怪しんだ。
『あるわけないじゃん!お客さんだよ。』
私は少し慌てたが、完全否定した。
『なら、よかった。結構ファン多いんですよ。』
『な?俺の?』
熱いコーヒーで唇を焼いた。
初耳だ。
『そうですよぉ。
新入の女子に最初に聞かれましたよぉ、
大輔さんに奥さんいるかって。』
『馬鹿じゃねぇの、そいつ。』
『けっこうかわいいですよぉ。』
『あ、そう。取り消すわ、今の。』
『あたしも今日はみんなに自慢ですよ。』
『やめとけ、やめとけ。バカにされるぞ。』
本当にやめてほしい。
私はあちこちでセックスをしまくる変態男だ。
過去には彼女たちをネタに、会社のトイレでイチモツを弄(まさぐ)ったこともある、ドが付く変態だ。
今回、チアキには世話になった。
自分を貶めるのはやめて欲しい。
『じゃ、秘密にしときますね。』
チアキは微笑んだ。
なんだかそれも怖い気がする。

