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異常性愛
第25章 おまじない
   
『力持ちだねぇ。
 お客さん、無理しちゃいけやせんよ。』

『いやいや、大丈夫。
 ふぅっ。どうも。幾らだったかな?』

『奥さんに、頂いてやす。
 どうも、お土産までもらっちゃって。』

タクシーの支払は真美が済ませ、小さな菓子折りを運転手に持たせていた。

『じゃこれで。ありがとございます。』

バンとトランクを閉めると、何度も頭を下げて運転手は去っていった。

『大輔さん、中へ。どうぞ。』

『ああ、ふぅ、
 どうもおじゃまします。ふぅ。』

少し頑張りすぎた。
首が痛い。

荷物をリビングに運び終えた私に、真美はグラス水とタオルをくれた。

『大輔さん、これお水。汗が・・。』

『ああ、ありがと。』

それを一気に飲み干し、一息ついて周囲を見渡した。

あの時と何も変わっていない。

真美が私のところへ来るのも無理はない。
たしかにここは、まだ涼子の家だ。

私は邪気を祓うように、手をひとつ叩いた。
パァァンッと響くその音に、真美は目を大きくして首を縮めた。

『さぁ真美ちゃん、始めようっ。』

『はいっ。』

真美は縮めた首を戻し、大きな笑顔を見せた。
私はそれに負けないぐらい真美に笑ってみせた。
涼子の亡霊に苛まれている場合ではない。



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