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異常性愛
第25章 おまじない

『大輔さん、これってこっちに変えられます?』
『大丈夫だよ。それよりこれは?』
『あっいい!こっちと比べて・・・あっいい!』
『だろ?この組み合わせも・・・』
真美の驚く顔や、眉を寄せて悩む顔。
何かひらめいた時の目の輝き。
この娘の何が涼子より劣るというのか。
真美は真美にしかない美しさがある。
それを本人に気付かせてやりたい。
亭主は大きなことを語らせれば右に出るものは居ないが、小娘ひとり満足させてやれない。
今、真美に必要なのは彼女の認知だ。
それがなければ、真美の羽は畳まれたまま萎れてしまう。

