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異常性愛
第25章 おまじない
誰かがこの娘を慰めてやらなければ、この子は潰れる。
私は真美に借りは無い。
だが縁を持った。
その役目が自分にあるとは思わないが、真美を認め、慰めることが、幼い頃の私への贖罪となっていた。
私を頼ってくれた真美が、この機会を与えてくれた。
私は真美に感謝すべきだろう。
涙を枯らした真美は息が整わず、呼吸を狂わせていた。
肩を震わせ、息が止まりそうになっている。
真美をそっと抱きしめてやった。
私の胸で真美はまた泣き出した。
髪を撫で、背中をさすった。
立派な体躯と美貌を備え、いくら女ぶりを発揮したとしても、二十歳そこそこの娘などまだまだ幼い。
私もそうだった。