この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第26章 ならず者の食卓
『そうか、ハンコ押そう。どれだ?』
『今日の打合せで、
また見積もりが変わりますよ。』
『構わんよ。
真美が納得してるんなら、
いくらになろうがそのプラン以外にないんだから。
空の契約書にハンコ押しとけば、
後は決まった値段をキミが書いときゃいい。』
一度は言ってみたいセリフだ。
このときばかりはこの男が神様に見える。
『施工もウチでやりますよ。
いいですね?』
『構わん。
キミの好きにすればいい。』
心の中で手を叩いた。
今日決めたプラン内容は、私の用意したプランを遥かに上回る内容に変更されている。
既に算出した利益はさらに上積みされることになる。
『じゃ、ここにお願いします。
仮契約書です。
本契約は後日、用意します。』