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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
   
『さっき私が素顔でいてくれと
 お願いしたんです。』

『ほう、抱いたのかね?』

『いえ、抱いてません。
 でも危ない所でした。』

亭主の後ろの窓ガラスに映る真美が、顔を上げて私を見つめている。

『ほう。真美が誘ったのか?』

『いえ、
 真美ちゃんはそんな子じゃありませんよ。
 私が真美ちゃんの魅力に
 気付いただけです。』

『ほほほ。キミってヤツは。
 色男にしか言えんよ。』

『それより涼子は?忘れました?』

涼子のビデオのことを亭主から話すよう少しずつ誘導した。

『忘れちゃおらんよ。
 あれはいい女だ。
 真美にも仮装させてるぐらいだ。』

『ですよね。
 会社に来た時は
 涼子が来たのかと思いましたよ。』



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