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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
『真美、少し外しなさい。』
真美は弱々しく立ち上がると、目尻で私を見ながらリビングから立ち去った。
真美が居なくなると、亭主はテーブルに被さるように私に顔を近づけた。
『なぁ、涼子を見たくないか?』
『え?どいうことですか?』
しらじらしく驚いてみせた。
『とっておきのがあるんだよ。ほほほ。』
『なにがですか?』
『ビデオだよ。ほほほ。』
『ビデオ?』
『前に言ったろ。
でかいオモチャが
涼子の部屋から出てきたって。
あれから家中を探し回ったのさ。
これだけじゃないはずだと思ってね。
そしたらあったんだ、
そのDVDがさ。』
あのビデオの撮影者は亭主ではない。
涼子は自分の自慰行為をセルフ撮影したようだ。