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異常性愛
第26章 ならず者の食卓
   
『ううぅん。先生。
 涼子は普通の人間に戻ったと
 私は思ってるんです。

 私もあの時先生の話を聞いて
 気付かされましたよ。
 私を悩ませた過去の出来事も、
 先生の理屈通りだった。

 でもひとつだけ違ったんです。

 正しく生きることの爽快さがある
 ということを知ったんです。

 もう私には出来ませんが。
 汚れきってますからね。ははは。

 声の大きな悪人が尊敬されて、
 善人が泣きを見るってことはよくわかりました。
 確かに世の中そう動いてます。
 先生言ってましたよね、
 愛は地球を救わないって。
 その通りですよ。
 私は愛の存在を知りましたが、
 その強さにも限度がある。
 繋いでも繋いでも
 すぐに解けるんですよね。

 涼子は愛じゃなく 正しく生きることを
 選んだんだと思うんです。』



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