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異常性愛
第27章 業
だが多分にもれず涼子も老いていく。
人は、イヤでも老いていく。
亭主は生殖機能に問題があれば、私に真美を妊娠させてほしいと言った。
常識を無視した発言だが、その言葉には真美への愛情が込められているように思う。
真美を見守ってくれという、亭主の切なる哀訴を言葉の裏に感じた。
老いゆく亭主と、私の腕に盛り上がる丸い山が、男子の栄枯衰勢を象徴するように思えた。
私も老いる。
死ぬことが解っていて私は生きている。
人は死を目指して、生きるしかない。