この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第27章 業

真美は天井を指差した。
そこには小さな赤いLEDランプが光っていた。
『あっちも。』
真美の指した先には同じようにランプが赤く点っていて、部屋を見回すと数箇所に赤い光があった。
小型のCCDカメラが部屋のあちこちに仕込んであるようだった。
亭主は窃視行為で真美を楽しむようだ。
『どこかで見てるんだね。先生。』
『スケベでしょ。』
口に手を当て、真美は小さな声で囁いた。
『違うよ。先生は、
真美ちゃんが好きなんだよ。』
『ほんと?』
眼を大きくした真美の可愛らしい表情が、私に小さな息を呑ませる。
『先生は誰よりも
真美ちゃんを想ってるよ。
話してて解った。』
資産と命がほぼイコールの亭主が、資産管理を真美に任せると言った。
それは真美が信頼されているという証拠だ。
『大輔さんのお陰です。』
『真美ちゃんがいい子だからだよ。』

