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異常性愛
第27章  業
   
洗面室で身支度をする私に、真美が話しかけた。

『大輔さん、
 私のこと、嫌いですか?』

『嫌うわけ無いよ。』

『それ、信じていいですか?』

『ああ、保証する。
 大切な人だ。』

『何番目ですか?私。』

『大胆な質問だね。
 僕、奥さんいるよ。』

私の言葉を聞いた真美は、俯いて壁にもたれた。
真美の反応は充分予想できたものだったが、以前に狸寝入りをした亭主の横で、涼子を抱いたときのことを思い出した。
あの時も妙な違和感を覚え、逃げるようにここを出た。

『真美ちゃん。』

声をかける私に顔を上げる真美。
自分に優しい言葉を期待しているのが解る。



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