この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第27章 業
洗面室で身支度をする私に、真美が話しかけた。
『大輔さん、
私のこと、嫌いですか?』
『嫌うわけ無いよ。』
『それ、信じていいですか?』
『ああ、保証する。
大切な人だ。』
『何番目ですか?私。』
『大胆な質問だね。
僕、奥さんいるよ。』
私の言葉を聞いた真美は、俯いて壁にもたれた。
真美の反応は充分予想できたものだったが、以前に狸寝入りをした亭主の横で、涼子を抱いたときのことを思い出した。
あの時も妙な違和感を覚え、逃げるようにここを出た。
『真美ちゃん。』
声をかける私に顔を上げる真美。
自分に優しい言葉を期待しているのが解る。