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異常性愛
第28章 媒介
そそり立つ陰茎を上下に移動する晶子の憂わしげな顔ばせが、いつも以上の興奮を私に喚起させる。
子を宿した喜びからか、晶子はその淫らな行為の中でも、微かに笑みを含んだ柔和ないやらしさで、活き活きと陰茎に喰らいつき、私を快感の坩堝(るつぼ)に泳がせ、溶かしてくれた。
私たちは幸せだ。
世界の誰よりも今、私たちは幸せの只中にいる。
晶子は、私にそう言っているようだった。
排泄器官でもある男性器を、消化器の最前端に受け入れる下品で端ない行為。
だが今の晶子にはそんな下品さが見当たらず、いかにも猥(みだ)りがわしい行為をそのように感じさせない。