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第5章 月への道を

妻が玄関のドアを開けると
ユウイチが怖い顔をして立っていた。

タクヤは玄関に出て
ユウイチの姿を見ると玄関の外に出た。

ユウイチはタクヤを殴った。
タクヤは殴られても抵抗をしなかった。

ユウイチはタクヤの前に崩れ落ち号泣した。

タクヤもただ立ちすくみ空を見上げていた。

妻はただならない様子の二人を
玄関のドアを少し開け見ていた。


帰宅してから様子がおかしいタクヤに
義父とのただならないやり取りに
鳥肌が立っていた。


ユウイチはよろけながら立ち上がり
待たせていたタクシーに乗り
帰っていった。

タクヤは空を見上げ暫く立ちすくんでいた。

そして家に戻り
いつも以上に笑い喋りながら夕食を食べていた。

妻は、何も言わないタクヤに不安がいっぱいだった。

布団に入るとまた、タクヤは妻を求めていた。

「タクヤ？」
不安な顔をする妻に優しくキスをし
優しく妻を愛撫した。

「あっはあん。。」
「あっん。あん。あああん。」
一晩中妻の喘ぎ声が、タクヤの家に響いていた。