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第5章 月への道を

ユウイチは、意識の戻らないりえの元にいた。

急いで家に戻りタクヤを探した。
母屋を探し、離れを探した。
リビング、キッチン、バスルーム、トイレ
タクヤの部屋…

りえの部屋を開けると
ドアノブに紐を付けて首を吊っているタクヤがいた。

ユウイチは慌ててタクヤの紐を解き
タクヤを呼んだ。

まだ時間は経ってはいない。
救急車を呼び、心臓マッサージをした。

まだ呼吸が戻らない…

消防署が直ぐ近くにあるので
直ぐに救急車が来た。

そしてAEDを試みた。
その後心臓マッサージをし脈が戻った。

ユウイチはホッとし
救急隊と一緒に救急車に乗り込もうとすると
妻が駆けつけてきた。

妻は救急車に一緒に乗り
ユウイチは自分の車でタクヤの運ばれた救急病院に向かった。