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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
りえの身体も衰弱していて
妊娠に耐えられる身体ではない。

眠っているかと思えば
急に咳き込みだして嘔吐している…

そんなことが毎日何度も何度も続き
りえは衰弱していった。

医師には限界だと言われ
翌日手術になったときに
りえのお腹の中の胎児は
りえのお腹から流れ出てしまった。

お腹の中を綺麗にするために
りえは掻爬手術を受けた。

ユウイチは、悲しかったが
これでりえが助かったと少し安堵していた。


りえが病室に戻ってきて
ユウイチは、優しくりえの身体を労わる言葉を掛けていた。

「痛くないかい?寒くない?辛かったね…」

ユウイチがりえの頭を撫でながら語りかけていると
りえの目から涙がこぼれた。

眉間に皺がより涙が溢れていた。

「りえ…悲しかったよね。そうだよね。赤ちゃん…。りえが良くなったら一緒にお寺に供養にいこうね。先に俺がお寺にいってくるけど。。」

りえの手が動きユウイチの方に動いた。
そして、ユウイチがりえの手に自分の手を置くと
りえは弱い力でユウイチの手を握り締めた。

赤ちゃんが死んでしまったのは悲しかったけど
りえがそれで意識を取り戻してくれ
ユウイチは、口には出さなかったけど、流れてしまった赤ちゃんに感謝した。









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