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第5章 月への道を

りえが、新しいユウイチの事務所に行くと
今までとは正反対な感じの事務所で驚いた。

ユウイチは建物の設計だけでなく
インテリア空間の設計もしていたのだ。

世界的にも名前が知られ始め
仕事も半端なく舞い込んできていた。

その為に二人の従業員が新しく入っていた。

りえの仕事机も用意されていて
以前、仕事机に置いてあったものが置かれていて

ユウイチの個室には
子供たちの絵が沢山飾られていた。


事務所をキョロキョロと見渡していると
事務所のチャイムが鳴りインターホンを見ると
タクヤの妻の姿が見えた。

りえがインターホン越しに
「どうぞ」
と、言うと
タクヤの妻は事務所のドアを開け入ってきた。

そしてタクヤの妻はりえをキッと睨み、
急に泣き崩れた。