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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
「私がタクヤさんを看るわ。」
りえはユウイチに言った。

タクヤに恐ろしい目に遭わされたりえだったが
タクヤを嫌いにはなれなかった。

タクヤとちゃんと向き合えば
お互いに救われるとりえは根拠の無い自信があった。


ユウイチはりえを心配したが、
りえの強い決心が見えたので、りえに頼む事にした。


りえは、午前中は事務所で仕事をし、午後は病院に行き、夕方に子どもを迎えに行く事にした。


事務所が引っ越しをしたおかげで
保育園も近くになり、
近くにアパートも借りた。

病院までは少し距離があったが
ユウイチの車を借りて行けば、20分くらいで着く。

りえは早くタクヤに元気になって欲しく
自分に出来るだけの事をしてあげようと思っていたのだった。




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