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Moon road〜月への道
第5章 月への道を

昼になり、タクヤの入院している病院にりえは向かった。
美容師を呼び
タクヤの髪を切って貰う日だった。
寝たきりの人も出来る美容師さんを探し
以前のタクヤのしていた髪型を見せ切って貰った。
流石に手慣れていて、
ビニール製の簡易洗髪台を使い
綺麗に頭を洗い、
そして髪を切った。
以前のタクヤに戻ったようだった。
髭は無精髭風にして貰った。
タクヤが自分を自分と気付いた時に
自分にがっかりしないように
少しでもかっこよくしてあげておきたいとりえは思ったのだ。
時々目を見開いているタクヤは
目が見えているのか分からないが、
鏡でタクヤの姿を映してみた。
「タクヤくん、どう?気持ち良かった?これでいいかしら?以前のタクヤくんと同じ髪型よ。髭はジョニーデップみたいにしたわよ〜」
笑いながらりえがタクヤに話しかけた。
タクヤの目に光が入ったようにりえは感じた。
りえは暫く鏡でタクヤを映した。
そして鏡を置き、
「疲れたでしょう。」
温かいタオルで柑橘系のアロマオイルを一滴垂らし
顔を拭いてあげた。
「タクヤくん、いい匂いでしょ?大好きなグレープフルーツの匂いよ。」
タクヤの口が動いた。
グレープフルーツの香りで唾液が出たようだった。
そんな小さなタクヤの変化も
りえはとても嬉しかった。
美容師を呼び
タクヤの髪を切って貰う日だった。
寝たきりの人も出来る美容師さんを探し
以前のタクヤのしていた髪型を見せ切って貰った。
流石に手慣れていて、
ビニール製の簡易洗髪台を使い
綺麗に頭を洗い、
そして髪を切った。
以前のタクヤに戻ったようだった。
髭は無精髭風にして貰った。
タクヤが自分を自分と気付いた時に
自分にがっかりしないように
少しでもかっこよくしてあげておきたいとりえは思ったのだ。
時々目を見開いているタクヤは
目が見えているのか分からないが、
鏡でタクヤの姿を映してみた。
「タクヤくん、どう?気持ち良かった?これでいいかしら?以前のタクヤくんと同じ髪型よ。髭はジョニーデップみたいにしたわよ〜」
笑いながらりえがタクヤに話しかけた。
タクヤの目に光が入ったようにりえは感じた。
りえは暫く鏡でタクヤを映した。
そして鏡を置き、
「疲れたでしょう。」
温かいタオルで柑橘系のアロマオイルを一滴垂らし
顔を拭いてあげた。
「タクヤくん、いい匂いでしょ?大好きなグレープフルーツの匂いよ。」
タクヤの口が動いた。
グレープフルーツの香りで唾液が出たようだった。
そんな小さなタクヤの変化も
りえはとても嬉しかった。

