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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
毎朝ユウイチとスキンシップをしていたりえは寂しかった。

午後にならないと面会時間の関係で
ユウイチの見舞いには行けずにいた。

朝にユウイチからの仕事をスタッフに指示し、
午後には病院に行った。

医師からユウイチの今後について説明がされるので
タクヤも呼ぶ事になった。

りえは翌日タクヤを呼ぶと医師につたえた。

ユウイチの病室は個室で
仕事もできるようにいろいろ持ち込まれていた。

本当は休んで欲しかったが
責任感の強いユウイチは死んでも仕事優先の人だった。

りえは、不安で堪らなかったが
ユウイチには笑顔で接していた。


翌日、タクヤはタクシーで病院に現れた。
まだ足の麻痺は残っていたが、
すっかり顔つきも戻り、タクヤの話す言葉もハッキリと聞き取れるようになっていた。


ユウイチはタクヤとりえとで医師から癌の告知を受けた。

とりあえず手術をし
見てみないとわからない…

りえは、不安でショックだったが
ユウイチには明るく励ました。

タクヤはそんなりえを支えようと思った。





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