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第5章 月への道を

タクヤはカナコをりえを想いながらセックスをしていた。

が…矢張りカナコはりえでは無く
タクヤはカナコに
無理難題を言ったりして
カナコをわざと困らせ
カナコからタクヤの元を去らせるようにした。

既婚者のカナコを切るには、
「既婚者」そこを突けばすぐだった。


タクヤは、カナコを切り、別のお手伝いさんを依頼した。


タクヤはりえは自分に戻ってくると思い込んだ。
りえを迎え入れるためにカナコを切り
身辺を綺麗にしたのだ。



ユウイチの手術の日、タクヤは病院でりえを待った。
子供達を保育園に送り、それから病院にりえは来た。

わざと笑顔でユウイチを励ましたが
ユウイチが手術室に入ると
急に表情が不安いっぱいになっていた。

タクヤは、りえの肩に手を置き
「大丈夫だよ」
と、声を掛けた。

りえは頷き、手術が終わるのを待っていた。